男性不妊と不育症からの妊娠(34歳 女性 主婦)

★来院時の症状★
2年前に結婚、不妊治療は1年前から大阪で受けている。
生理不順で周期は30~50日。
産婦人科の検査では子宮内膜症性卵巣嚢胞(チョコレート嚢胞)があり、多嚢胞性卵巣気味で不育症の傾向もあり。(甲状腺、血液凝固因子)
だんなさん側は男性不妊(無精子)で睾丸から精子を採取して凍結保存中。
今までに受精卵を2回移植して1回は流産、1回は着床せず。
体調的には慢性的な首肩こり(左)があり、足とお尻の冷えが強く、体質改善のため来院されました。

★初見と分析★
特に左首のはりが強く、背中から太ももにかけても硬直状態でした。
顎の筋肉も固くなっており、朝の肩こりがひどいということなので、おそらくストレスも多く歯軋りがひどいのだと思われます。
次の移植予定が10日後くらいだったため、全身を緩めて身体を整えることに重点をおきながら、顎を緩めるためのフェイシャルケア、子宮の反射ポイント調整、内臓調整、頭蓋調整を組み合わせていきました。

★施術内容★
初回はひどい首肩こりの改善と背中から太ももにかけて硬くなった筋肉を緩める施術と内臓調整や頭蓋調整、フェイシャルケアを組み合わせました。
また、生活習慣の改善、毎日やってもらいたいことなどを説明し体を温めリラックスさせることに重点をおきました。
2回目には肩こりは軽減、冷えは数回では改善しないですが体のだるさも取れて良好になりました。

今回は2段階移植の予定で、1回目移植日の前日にもう一度施術をし、その時点で内膜も12mmあり、その周期で双子を妊娠されました。4月に初診で来院され、12月に無事男の子の双子を出産されました。

★評価・コメント★
今回のような男性不妊の場合は顕微授精しか方法がないので、どれだけ着床しやすい体にできるかにかかってきます。体だけではなくストレスケアもしながらの施術でしたが、最初の周期で妊娠できてよかったです。
ただ、不育症の傾向があるので妊娠反応が出る前から、抗凝固薬であるヘパリンの注射をされていました。出産まで自己注射をやっていくのは大変だったと思います。その甲斐あって無事に双子の男の子を出産されました。本当によかったです。

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