妊婦さんの腰痛と殿部痛(27歳 初産 看護師)

★来院時の症状★
もともと腰痛持ちで妊娠後はひどくなり骨盤ベルトを着用し軽減していた。
1週間ほど前から左の痛みがひどくなり、2日前からはさらに悪化。
昨日は何とか出勤できたが、痛くてほとんど動けないので座り仕事をした。
今朝は少し歩くのもしんどい状態でお母さんと共に来院されました。

★施術後の様子★
3回目の施術以降、腰痛と左殿部の痛みはつらい感じはなくなったとの事。
忙しいときには少し痛みが出るがほとんど支障なし。
35週に入った時点の施術で、産後の注意点を説明してマタニティ整体は終了。

★施術内容と経過(抜粋)★

【初見】
殿部の筋肉の緊張が強く、特に左殿部に強いハリがある。
左殿部と仙腸関節(骨盤のお尻側)に痛みを感じているため殿部、腰を重点的に緩めていく。
昨夜痛みが増してきて、今朝は動けないということだったので、仙腸関節に炎症を起こしている可能性も考慮し慎重に施術。

【施術内容】

★1回目(26週):
お腹の張りは無し。
殿部、腰、起立筋(背中)の緊張をとっていく。
左殿部は強い張りがあったため、じっくりと緩める。
妊婦さん向けの腰痛体操を説明。
施術後は歩いて帰れるようになった。

★2回目(2日後):
お腹の張りは無し。
左殿部の痛みは和らぎ昨日まで良好だったが、今朝痛みが出てまた普通に歩けない状態。
前回と同じように殿部を中心に施術。
骨盤ベルトはしているとだいぶ痛みが楽になるということのため、痛みがあるときは利用するように説明する。
術後は良好。

★3回目(5日後):
お腹の張りは無し。
左殿部痛と腰痛はだいぶ楽になり、朝だけ少し痛みがある様子。
骨盤ベルトははずしていても大丈夫だったのではずしたとの事。
施術内容は前回と同じ。

★4回目(5日後):
お腹の張りは無し。
左殿部痛は時々痛くなるぐらいで生活に支障はなくなってきた。
腰痛体操も気持ちよくできているとの事。
施術内容は前回と同じ。

途中経過省略

★7回目(35週):
お腹の張りは無し。左殿部痛は時々あり。
全身ケアのメンテナンス施術。
産後の注意点と産後のケアについて説明しマタニティ整体は終了。

【評価・コメント】
骨盤ベルトは骨盤周りを圧迫固定しますので、つけないときに比べると周辺の血行不良をまねきやすいです。何もなければつけない方をお勧めします。
骨盤ベルトは腰痛、殿部痛、恥骨痛などが相当ひどくて、炎症を起こしていたり、少し動かすだけでも痛いような場合には、骨盤の可動を少なくして痛みをやわらげるので有効です。
ただ、ずっとつけておくのではなく、和らげばはずす、痛い時だけつけるなどの考慮が必要です。また、つけたからといって根本解決にはなっていませんので、逆に悪化させてしまう場合も多いです。
今回もよく名前を聞く骨盤ベルトでしたが、頼りすぎて悪化してしまった典型ですね。

大原カイロプラクティック 岡山野田整体院