死産を乗り越えて妊娠(37歳 女性 会社員) 

★来院時の症状★
不妊治療歴約3年、最初の産婦人科では人工授精4回で妊娠に至らず。
体外受精に移行するために不妊専門病院に変えて3回目の移植で妊娠。
来院時は産後6ヶ月でしたが、分娩中に常位胎盤早期剥離で死産でした。
死産後は生理周期が延び、基礎体温も低く不安定になり、体調を整えるために来院されました。
体の症状は産後から膝痛があるのと、事務職なので首肩こりが常時ありました。

★初見と分析★
体も精神的にも疲れた感じで、特に上半身の筋肉は硬直していて内臓も硬くなっていました。
症状的にも首肩こり、膝痛、便秘、冷えが出ており、全身ケアと内臓調整、
精神的ケアに主眼を置いて施術していきました。

★施術内容★
まずは全身の硬くなった筋肉を緩めて、首肩こりと膝痛の改善、血行促進と体温アップのための内臓調整、移植準備のために子宮とモルモンの流れの調整からはじめました。
冬場でしたがシャワーが多いので、体を温めるための生活習慣指導と食事の指導、妊娠に向けての心構えなどを説明しました。

2回目の施術時は首肩こりも軽減しており、1週間後に移植することが決まりました。
移植直後の施術時は基礎体温も36.7度になり、内膜も12mmの良好な状態でその日は体を温めるためにホットパックも活用して施術しました。
結果その周期で妊娠されました。

胎動が確認されるまでは施術をして、その後安定期までは休憩。1月に初診で来院され、10月に無事出産されました。

★評価・コメント★
初診時に気丈にふるまわれていましたが、やはり死産の話をされるときは涙が止まらなかったです。
精神的なストレスが体に与える影響は大きいので、今回のケースは特に精神面と体の両方のケアが必要でした。そのため、最初の移植で結果が出たことはすごく良かったです。これも妊娠したいという本人の強い意志があったからだと思います。
常位胎盤早期剥離は出産時のトラブルではよく聞きますが、1%未満のレアケースですから仕方がなかったかもしれません。ただ、分娩時に早く気付けば助かった可能性も大です。2回目の出産はNICUのある総合病院を選択されました。

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